2011/03/09

新梅田シティ 梅田スカイビル 空中庭園のヒミツ4

今回は、新梅田シティが「風水都市」であるということです。
※引用文・図は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
※写真は私が撮っています。

私が以前そうだったように、ほとんどの人は、新梅田シティに来ても、
梅田スカイビルを見上げ、空中庭園に上って景色を見て、終わり!
ではないでしょうか。

私の場合、友人と来た時は、食事は、ここでなくても、梅田で♪
という感じだったので、早々と引き上げていました。

でも、その他の場所も「どうしてここに、こうしてあるか」を知ると面白いです。


まずは、梅田シティの「水の循環物語」について。 ぐるぐる~♪

三つの円と二つの軸が基本となります。


垂直のランドスケープで最も重要な風景演出が、空中庭園を背景にそそり立つ9本の列柱である。この9本の柱の先端から勢いよく吹き出す水は、宇宙からもたらされた水、空からの降雨を表している。これが、「水の循環物語」の始まりである。

※毎時20分から数分間、流れ落ちます。


この列柱の水は、、『中自然』の森の大地に出現する九つの巨石にそれぞれ迎えられる。九つの石はそれぞれ形が異なり、それぞれの姿態で空からの水の恵みを感謝する石神群である。この石神によって迎えられた水が大地を潤し、地上に無数の生命を育む。その象徴が、地球の形をした『中自然』の森のサークルである。





9本の列柱の足元を流れ落ちるもうひとつの巨大な滝。大滝と呼ばれ40mの幅のある布状の滝も、このサークルに流れ込んで『中自然』の森を養う。しかし、この滝の水は、新梅田シティを一巡してきたリサイクルの水を表象している。サークルの中で生命を養った水は、人間の用に供される。

※毎時50分頃から数分間、流れ落ちます。




サークルから出た水は、風のプロムナードと光のプロムナードへと向かい、二つのシンボル的な水の彫刻から噴出する。人間の世界に水が恵みとしてあたえられていることを、二つの水彫刻は示している。

水鏡


銀河の泉


カナル(運河)における水のランドスケープは、直線のデザインからなっており、人間の利用の風景を映し出している。



この水は『花うず』を経て、四季折々に咲き乱れるワイルドフラワーの『花野』に至り、ここで浄化され、地下に浸透してゆく。この水が超高層の足元の地下を地下水となって通過し、そして再び、先ほどの40m幅の大滝となって、『中自然』の森にかえってくるのである。


花うず


花野


これで宇宙から『花野』、さらに『中自然』の森へといった水の循環の物語が、新梅田シティの中でランドスケープとしてしめされるのである。




こういう水の循環があり、風水の話しになります。
(他にも、もっと説明がされているのですが、長くなり過ぎるので省略します。)



「風水思想」は、古代中国に宇宙の動きのなかから都市をつくる理念として生まれた。中国大陸の背骨、昆倫山脈を起点にした五つの山脈(龍脈)に沿って流れる「生気」が都市に幸福を導くとされた。その「生気」がとどまり、満ち溢れる地こそが良い環境をつくるというのである。龍脈と川とは密接な関係にあり、川が合流して龍脈を止め、かつ「生気」が風で散らないよう周囲を山で囲われた「蔵風得水」の地こそ、良好な環境がつくられるという。ここを「」と呼ぶ。


新梅田シティには、大小8つの「」が設けられています。


1.『空中庭園』の直径30mの円。これは風を迎え入れる穴と考えられています。





2.空中庭園の真下、中央広場『ワンダースクエア』の円。


赤御影石が、空中庭園の直径と同じ30mの円を約1mピッチで並べられています。



3.地球を象徴する直径70mの『中自然』の森の円。





4.ウエスティンホテル前の『水鏡』の円。



5.『銀河の泉』。風のプロムナードにあるカナル(運河)が始まるファウンデン(噴水)の渦巻。



6.『花うず』。カナル(運河)の最下流に位置し、流れてきた水は、ここで地中に吸い込まれる。





7.『まぼろしの泉』。花野の噴水。花うずで吸い込まれた水は、この噴水から再び地上に吹き出し、花野を小川の水として流れる。







8.花野にシンボリックに咲き誇るしだれ桜を囲む植栽サークル。
小川を流れる水が、しだれ桜に代表される樹木・草花等の生命に息吹を吹き込む。

↓2011/4/11 撮影



これらの穴のそれぞれは、特に新梅田シティの中で、象徴的に自然の持っている様々な「気」を感じることができる場所として、計画的には位置されている。



・・・なんですって!!! (・∀・)
さらに、

穴はその置かれている「場」に何かを感じさせ、何かを産み出し、何かを伝えようとする「地霊」を宿していると言い換えてもよいだろう。そういった意味からいえば、空中庭園の穴は「風霊」といってもいいであろう。いずれにせよ、この穴は、もともと新梅田シティが建設される前から、この土地に刻み込まれた「歴史」あるいは「記憶」とでもいえるものを蘇らせるために設けたものと言い換えてもよい。この穴を覗けば、新梅田シティの過去を覗くことができるのである。こういった過去の記憶のうえに未来を予見する現代の超高層建築が建設されていることをランドスケープとして表すことが、この穴のは位置の大きな目的のひとつであった。


いままでの開発のように、過去の記憶のすべてを抹殺して建設される都市の先例を辿ってはいけないのである。



引用文ばかりの記事になってしまいました^^;
この引用を解りやすくするために、何度も通って写真を撮ったのでその分お許しください。


ここまででは、「風水ねぇ~ ふぅ~~~ん・・・」程度かもしれないですが、
私がすごい!と思ったのは、ここから先で。
それは、次の記事で (*^ー^)ノ


【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/