梅田スカイビル、空中庭園のことが詳しく書かれた本が届きました。
■ 空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録
■ 空中庭園幻想の行方[世界の塔と地球外建築]
もうこれが面白くて、面白くて(≧▽≦)
本で読んでも、自分の目でみて、それを写真に撮らなくては気がすまない私。
また今日も行ってきました(^-^)v
しっかり、チケットカウンターの方にも顔を覚えられてしまったという(*゚ー゚)ゞ
一人で盛り上がっているのですが、この感動を独り占めするのはもったいない!
ということで、ぼちぼち書いていこうと思いますので、興味のある方はお付き合いください。
また、せっかくの「新梅田シティの記録」が私の言葉でゆがんでしまってはいけないので、
出来るだけ本の引用を多用することにします。
ヒミツ1では、空中庭園の窓ガラス(ハーフミラーガラス)の効果を書きました。
・空の色を出来るだけ、近い色に映し出し、空中庭園展望台があたかも空に浮かんでいるように見せる。
・空を背景にした自分の姿を見つけることができる。
↓手を振って写真を撮っています(^-^)/
この窓ガラス(ハーフミラーガラス)の部分、設計当初は円形平面の外壁の案だったそうです。
しかし、次のような問題点があり検討され、すり鉢状になりました。
・古典的で、現代の庭園のイメージにはふさわしくない
・空間的な変化に乏しい
・人が屋外に出た場合、管理が困難
すり鉢状になった経緯は、
すり鉢状のカーテンウォールを思いついたのは、屋上の空中庭園からカーテンウォール面を実下ろしたとき、ガラス面の傾斜を調整すればガラス面に観測者の姿と背景となる空が映り込む関係を見いだした時だった。この仕掛けがあれば、制約が強い屋上空間が現代の空中庭園として成立するのではないかとの見通しをもった。
また、すり鉢状にすることにより、次のような発想につながったようです。
「クレーター」すなわち、火山の噴火口や月面のクレーターは、その形状の類似に併せて、痕跡といった意味あいがある。
設計を進めてゆく過程で、ひとつには『中自然』が『クレーター』における空洞部の射像であるという認識はもとより、宇宙船が飛び去った痕跡といったイメージが出てきた。このイメージは、たまたま「地球外建築」なる概念のもとに、月・惑星協会、未来工学研究所の組織において、東京大学生産技術研究所原研究室が、宇宙の建築の検討を始めたことに関係がある。
『クレーター』の空洞部
『クレーター』の空洞部の射像であり、
宇宙船が飛び去った痕跡であるというイメージの『中自然』
すり鉢状→クレーター→宇宙船という発想が出てきます。
「飛び去った宇宙船」の形態は、クレーターの空洞部の形状に合わせて想定されている。この宇宙船の設計図の断片的なイメージが、東棟および西棟の1階ロビーの光天井の模様となっている。
本に載っていた「飛び去った宇宙船」の設計図
東棟1階ロビーへの玄関
光天井の設計図
西棟1階ロビーへの玄関
光天井の設計図
床に綺麗に映り、とても幻想的な空間になっています。
エレベーターホールにも。
この宇宙船のイメージは、40階の「空中庭園幻想の行方」の最後に描かれています。
連結高層・梅田スカイビルのファサードを印象づけるアナロジーは、「空中庭園幻想」と「宇宙船」である。
「宇宙船」まで関係しているとは思いませんでした。びっくりです!
面白いでしょ(o^-')b ・・・面白くない人もいますか?
まだまだつづく・・・ o(^-^)o♪
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/