39階のエスカレータ横の壁にはアラビア語で何が書かれているか?
(詳しくは、こちらの記事をぜひ!お読みください)
昨年、メールで問い合わせても返事がなく、
年明け、「直接聞きに行くぞ~!」と宣言したわりには、ほったらかしで、
先日、「ついに分かりました~!」と喜んだわりには、記事にもせず。。。
いつもながらだらだらと申し訳ありませんm(_ _ )m
39階のチケットカウンダーで、問い合わせたところ、
いとも簡単に、「こちらのことですね(^-^)」と説明書を差し出されました。
手書きのA43枚、ホッチキスとめのラフなものです。
タイトル 壁面メッセージの解読
私は、一か所しか気がつかなかったのですが、
なんと8ヶ所に壁面メッセージがあったのですヽ(*'0'*)ツ
梅田スカイビルを設計した、原広司氏の空中庭園への想いが伝わってきて感動します。
※こちらのページでも、「建築の可能性」として梅田スカイビルの説明をされています。
でも、ちょっと難しい(;^_^A 「均質空間は時間的一定性を保持する」って。。。?
ではでは、地上173mの空中庭園に続く壁面メッセージを入口から順にどうぞ(*^ー^)ノ
(ブログ転載の許可は得ています。)
1.1階から3階へ エスカレーターを上った正面の壁
(イタリア語)
つまり大地も月、木星、金星その他の惑星に劣らず運動しさまよう天体だとみなすのです。
ガリレオ・ガリレイ『天文対話』
2.空中庭園入場口 Welcome INFの正面の壁
(ラテン語)
それゆえ、全宇宙のうちには同一の物質が存在していることになる。すべての物質は、それが延長を有するということによってのみ物質であると知られるからである。
デカルト『哲学の原理』
3.3階 INFカウンターの壁の上部
(英語)
この空を飛ぶ島、乃至は空に浮かんでいる島の形は、正確な円形である。直径は七千八百三十七ヤード、つまり四マイル半、従って広さは一万エーカーに及んでいる。
スウィフト『ガリバー旅行記』
4.3階スターター お手洗い 左上
(英語)
「これが我々の場所、我々の土地、我々の国なのか?」と失われた大天使は言った。「これが、あの天国のかわりにわれわれの住むべき住処なのか?」
ミルトン『失楽園』
5.35階 保安室の上部
(中国語)
その晩、悟空は一心不乱に術を煉って、筋斗雲をおぼえました
『西遊記』
6.35階から39階へのシースルーエスカレーター乗り口 左部分
(フランス語)
もう一度探し出したぞ。
何を? 永遠を。
それは太陽と番った
海だ。
アルチュール・ランボー『永遠』
7.39階 丸窓の左上
(これは倉庫内になるので、案内係の方に写真を撮って頂きました。)
(イタリア語)
ただ一つの太陽ではなく、無数の太陽の中で、ただ一つの地球、世界ではなく、何万という、いや無数の世界において、讃えられるのです。
ジョルダーノ・ブルーノ『無限、宇宙および諸世界について』
8.39階から40階への上りエスカレーター横
(アラビア語)
事実、この絨毯には見えざる霊験が授けられていて、この上に座れば、すぐに行きたいところに運ばれてゆき、しかも片目を閉じ、片目を開ける暇もないほどの速さで行けるのでございます。
千一夜物語ー第808夜ー(年代不明)
面白いでしょ~!!!
謎が解けて嬉しいですo(^▽^)o
原広司氏が監修の『空中庭園幻想の行方 -世界の塔と地球外建築-』、
『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』を
古書店から取り寄せています。
本が届いたら、空中庭園の続きを書こうと思います。
2010年11月3日撮影写真
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/