3月9日に、新梅田シティが「風水都市」であるという記事を書きました。(こちら)
その頃は、まだ寒くて、冬の景色のままでちょっと殺風景でした。
今回は春ヴァージョンです!
桜、新緑の芽吹きの写真でどうぞ(*^ー^)ノ
(撮影日は、2011/4/11 今日の方が青空でよかったかも~)
「水の循環物語」の始まり~♪
宇宙からもたらされた水、空からの降雨を表す9本の列柱からの滝。
その水は『中自然』の森の大地に出現する九つの巨石にそれぞれ迎えられます。
エレベーターから、タイミングよくこの写真を撮るのは難しいのです。でも、成功(o^-')b
新梅田シティを一巡してきたリサイクルの水を表象する大滝と呼ばれる布状の滝。
中自然の森の中の小川。
ここの滝は、「逆流滝」といって、下から上に流れる(?)のです。
『花うず』は、まさしく桜の花びらで渦になっていました。
「花うず」で吸い込まれた水が湧きでる花野の『まぼろしの泉』。
この泉から地上に湧き出た水は、花野の小川として流れます。
小川を流れる水が、しだれ桜に代表される樹木・草花等の生命に息吹を吹き込みます。
この春、一番見たかった桜は、新梅田シティの8つの「穴」の一つに咲くこのしだれ桜だったのです。
見れて嬉しい(*゜▽゜ノノ゛☆
春のパワーをいっぱいもらったぞo(^-^)o
新緑もとてもきれい☆
ヤマブキも光輝いていました。
新梅田シティは、これからの新緑の季節もまだまだ楽しみが続きます♪
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/
2011/04/12
2011/03/15
新梅田シティ 梅田スカイビル 空中庭園のヒミツ6
ブログの記事について、、、
こういうことを書くのは今の時期ふさわしくないのではないか・・・ とか
こういうことをあえて書くべきではないか・・・ とか
いろいろ考えだすと、ブログを書く気が失せて、精神的にすごぉ~くしんどくなってくるので、
そういうのを一切考えず、以前のように興味あることを好きなように書いていこうと思います。
ブログタイトルも「心おもむくままに」ですから。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
では、新梅田シティのヒミツについての続きです。
※引用文は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
このことについて振りかえってから。
ヒミツ5では、『中自然』にあるランドアートを紹介しました。
今回は、『花野』です。
この梅田スカイビルは現在、2棟連結になっていますが、
設計した原広司氏は、将来おそらく三棟連結になっていくであろうと増築の余地を残されています。
それが、この「花野」の土地です。(詳しくはこちら)
しかし、バブルの頃から時代は変わり、実現することはもうないかもしれませんね。
そういう計画もあったので、まさしく野の花が咲き乱れる「原っぱ」がふさわしいとなったようです。
ここにも、造園家の吉村元男氏のさまざまな想いが込められています。
こういう想いでつくられた「花野」に設置されたランドアートについて。
野仏彫刻は、伊藤慶二とフェデリコ・ボナルディ。風化彫刻は、西村知子。
土を素材とする陶芸家3人にアイテムのデザインが依頼され、
石彫家・内藤文男がすべてを製作されました。
■ 伊藤慶二の野仏 「沈黙」 観念的で静的な12の作品。
「花野」の入り口に設置されていて、道しるべを示している。
■ イタリアの陶芸家 フェデリコ・ボナルディ(Federico Bonaldi)の野仏。 「aldilà」(すべてを超えて)
野仏につけた格言は、「THEOLDMANTHINKSOFETER-NITY」
※民衆文化や土俗的伝承をテーマとしたそれを見事な土の造形に発展させ、幻想的・夢幻劇的世界を創出することに鋭い感性を発揮する陶芸家。
これが一番紹介したかったのです!!!
最初見た時、なにこれ~(^O^) と笑っちゃいました。独特でユーモアがあります。
何の説明もないので、作者も何もわからなかったのですが、まさかイタリア人彫刻家とは~!
びっくりしました。
ドクロを持ったこの野仏の後ろ姿は、
なぜか離れたところにあります。?
福耳の鳥?
魚にくわえられているの・・・か?
し~っ って?
キタキタおやじの上に座って桃太郎、何してんの?
わ・・・ わからん・・・
死神~
このイタリア人彫刻家は、日本の何に影響を受けているのでしょうね?
面白い作品だと思います。
■ 西村知子の風化彫刻 「Déjà vu」
原始的シンボルである鳥、水牛、猿、蛇、貝等を題材に選び、
具象的な形を表すのでなく、風化した形で制作。
仏手柑
ざくろと猿
オウム貝と鳥、なまず、水牛、蛇もあります。
気になるのが、柘榴(ざくろ)と猿の組み合わせです。
ネットで調べると・・・
柘榴は大勢の子供を産むことを象徴し、
一個の柘榴を描いた絵は、百人の子孫を残すことを意味する。
猿は長命を象徴し、また変化力を表す。
・・・となっていました。
この組み合わせは初めて知りました。
翡翠彫刻、着物の帯柄、だんじり彫刻にもありました。中国の話から?
もうちょっと詳しく知りたかったのですが、分かりませんでした。残念。
「またいつか」の引き出しに入れておきます。
元の話しに戻って、、、
地霊を新梅田シティに植えつけるのに必要不可欠なモニュメントとして設置されたランドアート。
「花野」までゆっくり歩いてまわる観光客は少ないです。
フェデリコ・ボナルディは、イタリアを代表する現代陶芸家の一人とされていて、
せめてその作品の紹介がどこかにあれば、ファンの方も訪れると思うのですが。
作家や、作品名を出さずに「原っぱ」の中の名もなき彫刻にしておくには、
もったいない気がします。
季節が変われば、もっといろいろ表情が変わると思います。
梅田スカイビルに行かれた時には、「花野」に寄り道してみるのも面白いですよ。
その時には、「はなののののはなはなのななあに」の詩を口ずさむのもお忘れなく。
「花野の 野の花 花の名 なあに」
こういうことを書くのは今の時期ふさわしくないのではないか・・・ とか
こういうことをあえて書くべきではないか・・・ とか
いろいろ考えだすと、ブログを書く気が失せて、精神的にすごぉ~くしんどくなってくるので、
そういうのを一切考えず、以前のように興味あることを好きなように書いていこうと思います。
ブログタイトルも「心おもむくままに」ですから。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
では、新梅田シティのヒミツについての続きです。
※引用文は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
このことについて振りかえってから。
大淀の原風景やその記憶が、新梅田シティに蘇る。しかし、こういった「いにしえの断片」が現代都市に蘇るには、その土地のもっていた気あるいは力が宿っていなければならない。この気あるいは力を、ここでは「地霊」と呼ぶ。地霊とは、土地や場から引き出される霊感とでもいえるものである。この概念は、18世紀イギリスで注目された「ゲニウス―ロキ」すなわち父性を表す守護の霊(ゲニウス)のある場所(ロキ)と同じものである。
ランドアートの設置は、この地霊、ゲニウスーロキを新梅田シティに植えつけるに必要不可欠のモニュメントとして計画された。ランドアートの設置された場所は、特に大淀の原自然とかかわりのある場所、空間が選ばれた。『中自然』の森、『カナル』、そして『花野』の3ヶ所である。
ヒミツ5では、『中自然』にあるランドアートを紹介しました。
今回は、『花野』です。
「花野」は「花が咲き乱れる野原」である。「花野」という名前の由来は、詩人・谷川俊太郎の詩「はなののののはなはなのななあに」からきている。この語呂合わせ、言葉遊びの詩を口ずさむと、原っぱで遊んだなつかしい子供の頃の風景がよみがえる。
この梅田スカイビルは現在、2棟連結になっていますが、
設計した原広司氏は、将来おそらく三棟連結になっていくであろうと増築の余地を残されています。
それが、この「花野」の土地です。(詳しくはこちら)
しかし、バブルの頃から時代は変わり、実現することはもうないかもしれませんね。
そういう計画もあったので、まさしく野の花が咲き乱れる「原っぱ」がふさわしいとなったようです。
ここにも、造園家の吉村元男氏のさまざまな想いが込められています。
この空地には、美しく整えられ、刈り込まれた灌木や、すみずみまで計算されデザインされた造園修景の園地はいらない。自然にできるだけ近い、雑草や路地咲きの草花に季節ごとに出会える原っぱ。 ・・・ 雑草は、美しくない、華麗ではない、田舎臭いといって、嫌われる。雑草に与えられる不名誉な呼称をここではなんとかイメージチェンジしたい。人々に愛され注目される草花にして、都心に居住し、働く人々に、今までと違った自然の楽しみを知ってほしい。こういった願いをこめて、「ワイルドフラワーによる花野」を実現させた。
こういう想いでつくられた「花野」に設置されたランドアートについて。
生あるものはすべて死に絶え、物質的残骸は土となり、リサイクルしてまた新たな生命を生みだす。大地には、無数の生物がうごめいていればこそ、いつも緑の衣で覆われているので、私たちもやがては土に還るのである。こんなリサイクルを野仏彫刻と風化彫刻で表現した。
野仏彫刻は、伊藤慶二とフェデリコ・ボナルディ。風化彫刻は、西村知子。
土を素材とする陶芸家3人にアイテムのデザインが依頼され、
石彫家・内藤文男がすべてを製作されました。
■ 伊藤慶二の野仏 「沈黙」 観念的で静的な12の作品。
「花野」の入り口に設置されていて、道しるべを示している。
■ イタリアの陶芸家 フェデリコ・ボナルディ(Federico Bonaldi)の野仏。 「aldilà」(すべてを超えて)
野仏につけた格言は、「THEOLDMANTHINKSOFETER-NITY」
※民衆文化や土俗的伝承をテーマとしたそれを見事な土の造形に発展させ、幻想的・夢幻劇的世界を創出することに鋭い感性を発揮する陶芸家。
これが一番紹介したかったのです!!!
最初見た時、なにこれ~(^O^) と笑っちゃいました。独特でユーモアがあります。
何の説明もないので、作者も何もわからなかったのですが、まさかイタリア人彫刻家とは~!
びっくりしました。
ドクロを持ったこの野仏の後ろ姿は、
なぜか離れたところにあります。?
福耳の鳥?
魚にくわえられているの・・・か?
し~っ って?
キタキタおやじの上に座って桃太郎、何してんの?
わ・・・ わからん・・・
死神~
このイタリア人彫刻家は、日本の何に影響を受けているのでしょうね?
面白い作品だと思います。
■ 西村知子の風化彫刻 「Déjà vu」
原始的シンボルである鳥、水牛、猿、蛇、貝等を題材に選び、
具象的な形を表すのでなく、風化した形で制作。
仏手柑
ざくろと猿
オウム貝と鳥、なまず、水牛、蛇もあります。
気になるのが、柘榴(ざくろ)と猿の組み合わせです。
ネットで調べると・・・
柘榴は大勢の子供を産むことを象徴し、
一個の柘榴を描いた絵は、百人の子孫を残すことを意味する。
猿は長命を象徴し、また変化力を表す。
・・・となっていました。
この組み合わせは初めて知りました。
翡翠彫刻、着物の帯柄、だんじり彫刻にもありました。中国の話から?
もうちょっと詳しく知りたかったのですが、分かりませんでした。残念。
「またいつか」の引き出しに入れておきます。
元の話しに戻って、、、
地霊を新梅田シティに植えつけるのに必要不可欠なモニュメントとして設置されたランドアート。
「花野」までゆっくり歩いてまわる観光客は少ないです。
フェデリコ・ボナルディは、イタリアを代表する現代陶芸家の一人とされていて、
せめてその作品の紹介がどこかにあれば、ファンの方も訪れると思うのですが。
作家や、作品名を出さずに「原っぱ」の中の名もなき彫刻にしておくには、
もったいない気がします。
季節が変われば、もっといろいろ表情が変わると思います。
梅田スカイビルに行かれた時には、「花野」に寄り道してみるのも面白いですよ。
その時には、「はなののののはなはなのななあに」の詩を口ずさむのもお忘れなく。
「花野の 野の花 花の名 なあに」
2011/03/12
新梅田シティ 梅田スカイビル 空中庭園のヒミツ5
今回の地震の規模や被害の甚大さに心を痛めております。
今、被害に合われている方々が、少しでも早く救護されますように。
そして、暖かく安心できる場所が確保され、必要とするものが行きわたりますように。
生き残った方が辛いと思うような状況もあるかと思いますが、
その方々に、生きる希望の光がさし込みますように。
今日は、テレビに映し出される未曾有の惨状に愕然とし、
頭痛がひどくなり、何も手につかなくなりました。
これからは微力でも、自分が出来ることを探していこうと思います。
献血は、私の場合、薬を服用しているので出来ないようです・・・
自分のためにも、人のためにも、健康であることが一番だと身にしみました。
大阪では、明治18年〈1885年〉に、
被災者27万人、大阪平野が1600年前の状態に戻ったといわれる洪水災害がおこりました。
オランダ人技師デ・レーケが中心となり、長年にわたり淀川改修工事が行われ、今の大阪があります。
今回の巨大地震により津波にのみ込まれた地域も、
以前より、災害に強い町に、再生、復活しますように。
そういうことの祈りをこめて、新梅田シティの記事を書こうと思います。
※引用文・図は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
前回の記事では、『いままでの開発のように、過去の記憶のすべてを抹殺して建設される都市の先例を辿ってはいけないのである。』という引用文を載せました。
新梅田シティの『過去の記憶』は、原始の森や、大淀の氾濫原のことを指します。
カナル(運河)が『過去の記憶』の一つである淀川になります。
これは、上流側。
これが河口に近い側。
(もっと水量が多く、直線的な川になっていることがあるのかもしれません)
今回は、『中自然』にあるランドアートを紹介します。
フクロウ - 原始の知恵 冨長敦也作
山羊(農耕民にとって豊穣の神) - 豊かな獲物 冨長敦也作
いちじく(インドの聖典に登場、崇拝の対象) - 豊かな樹液 山口さとこ作
星 - 落ちてきた隕石 山口さとこ作
蛇(タイの水の神) - 再生するエネルギー 山口さとこ作
魚(死後、未開民族の肉体に入り込んだ霊魂) - 万物の供養 岩間弘作
炎(古代の祭典や儀式に使用 - 闇の中の光 岩間弘作
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/
今、被害に合われている方々が、少しでも早く救護されますように。
そして、暖かく安心できる場所が確保され、必要とするものが行きわたりますように。
生き残った方が辛いと思うような状況もあるかと思いますが、
その方々に、生きる希望の光がさし込みますように。
今日は、テレビに映し出される未曾有の惨状に愕然とし、
頭痛がひどくなり、何も手につかなくなりました。
これからは微力でも、自分が出来ることを探していこうと思います。
献血は、私の場合、薬を服用しているので出来ないようです・・・
自分のためにも、人のためにも、健康であることが一番だと身にしみました。
大阪では、明治18年〈1885年〉に、
被災者27万人、大阪平野が1600年前の状態に戻ったといわれる洪水災害がおこりました。
オランダ人技師デ・レーケが中心となり、長年にわたり淀川改修工事が行われ、今の大阪があります。
今回の巨大地震により津波にのみ込まれた地域も、
以前より、災害に強い町に、再生、復活しますように。
そういうことの祈りをこめて、新梅田シティの記事を書こうと思います。
※引用文・図は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
前回の記事では、『いままでの開発のように、過去の記憶のすべてを抹殺して建設される都市の先例を辿ってはいけないのである。』という引用文を載せました。
新梅田シティの『過去の記憶』は、原始の森や、大淀の氾濫原のことを指します。
新梅田シティの建設工事で、この大淀の地を掘削した際に、美しい貝が無数に採取された。この地は淀川の河口域であったために氾濫が繰り返され、土砂が堆積し、自然堤防が出来、その間に小さな流れが無数にみられたであろう。時には海水が入り込んだ干潟でもあった。この干潟に生息した魚介類を求めて、北や南の遠い地から数多くの渡り鳥が飛来し、骨を休めたであろう。この地に豊かな自然が満ち溢れていたのである。しかし、都市の開発は一貫してこういった豊かな海岸線を埋め立てることによって行われてきた。そして、こういった水辺の自然の多くが姿を消したのである。
新梅田シティの建設にあたっては、この地がそういった失われた古代の自然の営みの記憶を蘇らせたいと願った。長年の慣習のごとく、再開発では敷地を造成して建築を建てるとき、過去にその地がもっていた原風景や記憶を抹殺するのではなく、逆に土地のもっている記憶を呼び覚ますことが今こそ求められているのではないか。
カナル(運河)が『過去の記憶』の一つである淀川になります。
これは、上流側。
これが河口に近い側。
(もっと水量が多く、直線的な川になっていることがあるのかもしれません)
水が満水のときには直線に囲まれ、ごく一般的に都市などに見られる用水や舟の運航に供される人工的な水路の風景となる。文字どおり水の表面も穏やかな水平面となる。しかし、いったんこの水路からッ水が干上がると、全く異なる風景が水底に現れる。花崗岩の石によるぐねぐねとした数多くの曲線が、波紋のような図柄となって重なり、水路の直線と対照的である。この造形の源泉は、この地がもともと淀川の氾濫原であったことを示す原風景からきている。
大淀の原風景やその記憶が、新梅田シティに蘇る。しかし、こういった「いにしえの断片」が現代都市に蘇るには、その土地のもっていた気あるいは力が宿っていなければならない。この気あるいは力を、ここでは「地霊」と呼ぶ。地霊とは、土地や場から引き出される霊感とでもいえるものである。この概念は、18世紀イギリスで注目された「ゲニウス―ロキ」すなわち父性を表す守護の霊(ゲニウス)のある場所(ロキ)と同じものである。
ランドアートの設置は、この地霊、ゲニウスーロキを新梅田シティに植えつけるに必要不可欠のモニュメントとして計画された。ランドアートの設置された場所は、特に大淀の原自然とかかわりのある場所、空間が選ばれた。『中自然』の森、『カナル』、そして『花野』の3ヶ所である。
今回は、『中自然』にあるランドアートを紹介します。
古代人のパワーに常にかかわり続けた森や水辺に棲む精霊や霊魂、神、それに伴う儀礼や特別なものに精霊が宿る対象を七つのアイテムとして選んだ。
フクロウ - 原始の知恵 冨長敦也作
山羊(農耕民にとって豊穣の神) - 豊かな獲物 冨長敦也作
いちじく(インドの聖典に登場、崇拝の対象) - 豊かな樹液 山口さとこ作
星 - 落ちてきた隕石 山口さとこ作
蛇(タイの水の神) - 再生するエネルギー 山口さとこ作
魚(死後、未開民族の肉体に入り込んだ霊魂) - 万物の供養 岩間弘作
炎(古代の祭典や儀式に使用 - 闇の中の光 岩間弘作
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/
2011/03/09
新梅田シティ 梅田スカイビル 空中庭園のヒミツ4
今回は、新梅田シティが「風水都市」であるということです。
※引用文・図は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
※写真は私が撮っています。
私が以前そうだったように、ほとんどの人は、新梅田シティに来ても、
梅田スカイビルを見上げ、空中庭園に上って景色を見て、終わり!
ではないでしょうか。
私の場合、友人と来た時は、食事は、ここでなくても、梅田で♪
という感じだったので、早々と引き上げていました。
でも、その他の場所も「どうしてここに、こうしてあるか」を知ると面白いです。
まずは、梅田シティの「水の循環物語」について。 ぐるぐる~♪
三つの円と二つの軸が基本となります。
※毎時20分から数分間、流れ落ちます。
※毎時50分頃から数分間、流れ落ちます。
サークルから出た水は、風のプロムナードと光のプロムナードへと向かい、二つのシンボル的な水の彫刻から噴出する。人間の世界に水が恵みとしてあたえられていることを、二つの水彫刻は示している。
『水鏡』
『銀河の泉』
『花うず』
『花野』
こういう水の循環があり、風水の話しになります。
(他にも、もっと説明がされているのですが、長くなり過ぎるので省略します。)
新梅田シティには、大小8つの「穴」が設けられています。
1.『空中庭園』の直径30mの円。これは風を迎え入れる穴と考えられています。
2.空中庭園の真下、中央広場『ワンダースクエア』の円。
赤御影石が、空中庭園の直径と同じ30mの円を約1mピッチで並べられています。
3.地球を象徴する直径70mの『中自然』の森の円。
4.ウエスティンホテル前の『水鏡』の円。
5.『銀河の泉』。風のプロムナードにあるカナル(運河)が始まるファウンデン(噴水)の渦巻。
6.『花うず』。カナル(運河)の最下流に位置し、流れてきた水は、ここで地中に吸い込まれる。
7.『まぼろしの泉』。花野の噴水。花うずで吸い込まれた水は、この噴水から再び地上に吹き出し、花野を小川の水として流れる。
8.花野にシンボリックに咲き誇るしだれ桜を囲む植栽サークル。
小川を流れる水が、しだれ桜に代表される樹木・草花等の生命に息吹を吹き込む。
↓2011/4/11 撮影
・・・なんですって!!! (・∀・)
さらに、
引用文ばかりの記事になってしまいました^^;
この引用を解りやすくするために、何度も通って写真を撮ったのでその分お許しください。
ここまででは、「風水ねぇ~ ふぅ~~~ん・・・」程度かもしれないですが、
私がすごい!と思ったのは、ここから先で。
それは、次の記事で (*^ー^)ノ
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/
※引用文・図は、『空中庭園 連結超高層建築〈1993〉「新梅田シティ」の記録』より。
※写真は私が撮っています。
私が以前そうだったように、ほとんどの人は、新梅田シティに来ても、
梅田スカイビルを見上げ、空中庭園に上って景色を見て、終わり!
ではないでしょうか。
私の場合、友人と来た時は、食事は、ここでなくても、梅田で♪
という感じだったので、早々と引き上げていました。
でも、その他の場所も「どうしてここに、こうしてあるか」を知ると面白いです。
まずは、梅田シティの「水の循環物語」について。 ぐるぐる~♪
三つの円と二つの軸が基本となります。
垂直のランドスケープで最も重要な風景演出が、空中庭園を背景にそそり立つ9本の列柱である。この9本の柱の先端から勢いよく吹き出す水は、宇宙からもたらされた水、空からの降雨を表している。これが、「水の循環物語」の始まりである。
※毎時20分から数分間、流れ落ちます。
この列柱の水は、、『中自然』の森の大地に出現する九つの巨石にそれぞれ迎えられる。九つの石はそれぞれ形が異なり、それぞれの姿態で空からの水の恵みを感謝する石神群である。この石神によって迎えられた水が大地を潤し、地上に無数の生命を育む。その象徴が、地球の形をした『中自然』の森のサークルである。
9本の列柱の足元を流れ落ちるもうひとつの巨大な滝。大滝と呼ばれ40mの幅のある布状の滝も、このサークルに流れ込んで『中自然』の森を養う。しかし、この滝の水は、新梅田シティを一巡してきたリサイクルの水を表象している。サークルの中で生命を養った水は、人間の用に供される。
※毎時50分頃から数分間、流れ落ちます。
サークルから出た水は、風のプロムナードと光のプロムナードへと向かい、二つのシンボル的な水の彫刻から噴出する。人間の世界に水が恵みとしてあたえられていることを、二つの水彫刻は示している。
『水鏡』
『銀河の泉』
カナル(運河)における水のランドスケープは、直線のデザインからなっており、人間の利用の風景を映し出している。
この水は『花うず』を経て、四季折々に咲き乱れるワイルドフラワーの『花野』に至り、ここで浄化され、地下に浸透してゆく。この水が超高層の足元の地下を地下水となって通過し、そして再び、先ほどの40m幅の大滝となって、『中自然』の森にかえってくるのである。
『花うず』
『花野』
これで宇宙から『花野』、さらに『中自然』の森へといった水の循環の物語が、新梅田シティの中でランドスケープとしてしめされるのである。
こういう水の循環があり、風水の話しになります。
(他にも、もっと説明がされているのですが、長くなり過ぎるので省略します。)
「風水思想」は、古代中国に宇宙の動きのなかから都市をつくる理念として生まれた。中国大陸の背骨、昆倫山脈を起点にした五つの山脈(龍脈)に沿って流れる「生気」が都市に幸福を導くとされた。その「生気」がとどまり、満ち溢れる地こそが良い環境をつくるというのである。龍脈と川とは密接な関係にあり、川が合流して龍脈を止め、かつ「生気」が風で散らないよう周囲を山で囲われた「蔵風得水」の地こそ、良好な環境がつくられるという。ここを「穴」と呼ぶ。
新梅田シティには、大小8つの「穴」が設けられています。
1.『空中庭園』の直径30mの円。これは風を迎え入れる穴と考えられています。
2.空中庭園の真下、中央広場『ワンダースクエア』の円。
赤御影石が、空中庭園の直径と同じ30mの円を約1mピッチで並べられています。
3.地球を象徴する直径70mの『中自然』の森の円。
4.ウエスティンホテル前の『水鏡』の円。
5.『銀河の泉』。風のプロムナードにあるカナル(運河)が始まるファウンデン(噴水)の渦巻。
6.『花うず』。カナル(運河)の最下流に位置し、流れてきた水は、ここで地中に吸い込まれる。
7.『まぼろしの泉』。花野の噴水。花うずで吸い込まれた水は、この噴水から再び地上に吹き出し、花野を小川の水として流れる。
8.花野にシンボリックに咲き誇るしだれ桜を囲む植栽サークル。
小川を流れる水が、しだれ桜に代表される樹木・草花等の生命に息吹を吹き込む。
↓2011/4/11 撮影
これらの穴のそれぞれは、特に新梅田シティの中で、象徴的に自然の持っている様々な「気」を感じることができる場所として、計画的には位置されている。
・・・なんですって!!! (・∀・)
さらに、
穴はその置かれている「場」に何かを感じさせ、何かを産み出し、何かを伝えようとする「地霊」を宿していると言い換えてもよいだろう。そういった意味からいえば、空中庭園の穴は「風霊」といってもいいであろう。いずれにせよ、この穴は、もともと新梅田シティが建設される前から、この土地に刻み込まれた「歴史」あるいは「記憶」とでもいえるものを蘇らせるために設けたものと言い換えてもよい。この穴を覗けば、新梅田シティの過去を覗くことができるのである。こういった過去の記憶のうえに未来を予見する現代の超高層建築が建設されていることをランドスケープとして表すことが、この穴のは位置の大きな目的のひとつであった。
いままでの開発のように、過去の記憶のすべてを抹殺して建設される都市の先例を辿ってはいけないのである。
引用文ばかりの記事になってしまいました^^;
この引用を解りやすくするために、何度も通って写真を撮ったのでその分お許しください。
ここまででは、「風水ねぇ~ ふぅ~~~ん・・・」程度かもしれないですが、
私がすごい!と思ったのは、ここから先で。
それは、次の記事で (*^ー^)ノ
【追記】梅田スカイビル、空中庭園に興味のある方はシリーズで書いていますので、カテゴリー「60:新梅田シティ」でご覧ください(^-^)/
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