2012/01/04

四天王寺の龍

2009年放送のNHK土曜時代劇「浪花の華」というドラマは、四天王寺が舞台のひとつとして出てくるのですが、「龍天王寺」という架空のお寺の名前になっていました。

ちょうどその前の年に、四天王寺には何匹の龍がいるか?探してみたことがあるので、「龍天王寺」とはナイスネーミング!と思ったことがあります。

「龍(竜)」は神獣・霊獣であり、水神や海神として各地で祀られています。神であるならばどうしてお寺に?という素朴な疑問があったのですが、そのままでした。

今年は、辰年。それにちなんで調べてみました。

鹿児島にある覚照寺のHPの仏事Q&Aに詳しい答えがありました。
◆覚照寺のHP お寺の龍の彫刻や飾りにはどういう意味があるの?

 龍は仏教発祥の地・インドでも仏法を護る存在でした。ブダガヤで悟りを得ようと瞑想するお釈迦さまを、七首のナーガ(龍)が鎌首をあげて背中から覆い、風雨から護ったという「ムチリンダ龍王」という有名な説話が残っており、これを受けた古い彫刻が仏教国・カンボジアにも多数現存しています。
 親鸞聖人も『現世利益和讃』において、「難陀(なんだ)、跋難(ばつなん)、大龍(だいりゅう)など無量の龍神(りゅうじん)が、お念仏を称える人を夜昼常に護る」と示されており、難陀、跋難も共に龍の一種だと言われています。
 一方、中国の仰韶(ぎょうしょう)時代の彩色土器にその原型が見られ、日本の仏教美術に見られる龍は、中国的形態を受け継いでいます。
 これらの意味と歴史を受けて、お寺にある龍の彫刻は、仏法とそれを信仰するすべての人々を護ることを意味していると考えられます。

なるほど!辰年にしてやっと分かりました(・∀・)


それでは、仏法とそれを信仰するすべての人々を護ってくださっている四天王寺の龍をご覧ください。(数え方が分からないので頭にしています。)

聖徳太子影向引導の鐘の龍 1頭



西大門(極楽門)の線香立ての龍 3頭





五重塔の前にある八角燈籠の龍 2頭







龍(たつ)の井戸の前の龍 1頭


この龍、大好きなのでもう一枚。


龍(たつ)の井戸にいる龍 1頭


龍(たつ)の井戸屋形の天井の龍 1頭


龍の井戸
 この井戸は、金堂本尊基檀下にある青龍池(しょうりゅういけ)を水源としており、東に流れて亀井水に導かれている霊水である。
 古来、この井戸は天竺(インド)の無熱池(むねつち)に通じており、この池を守護する清龍が棲むと伝えられている。
 この龍の影が映るとされる天井には、龍の絵が描かれている。
 井戸の前に安置されている龍の宝珠に触れ、井戸を覗いて水面に湧現される龍に祈願すれば、たちまち厄災を除くと信ぜられている。

※天井の龍が井戸に映っているのではなく、井戸の龍の影が天井に映り、そこには龍の絵が書かれているのです。そうなのです!そうなのですよ!

※現存の井戸屋形は戦後いつ再建立されたか分かりませんが、昭和10年の書物によると、当時の龍の絵は、狩野法眼の筆と伝えられていたそうです。現在の龍の絵は誰の筆によるものか分かりません。


本坊への門の龍 1頭



山門の龍 1頭
この龍の彫刻は泉州の英雄 櫻井義国師のものだそうです。眼がなくなっているのが残念です。





英霊堂の龍 1頭



聖霊会の時の火焔太鼓の龍 2頭





聖霊会、経供養の時に四隅に立てられる柱の龍 4頭





経供養の時、経堂の前に立てられる柱の龍 2頭







そして龍笛。これは、龍ってついているだけですが^^; 



外から見える龍だけでも結構あります。
お堂の中にも、きっとまだまだ存在すると思います。


昨年は水に関わる大きな災害がありました。今年は、どうか平穏でありますようにと、2日にお参りをしました。寺田町から行ったので、龍の彫り物がある山門から入り、順路は逆になっています。





聖霊院にはお参りをしたかったのですが閉門時間でした。ここで経供養が行われます。


聖霊会が行われる石舞台と六時堂。




母校があるので、どうしてもこの石鳥居を抜ける時には、その時の記憶が蘇ります。

どうかお護りください(。-人-。)

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