2011/07/09

和釘に魅せられて1

5月に「大阪くらしの今昔館」に行った時、町家ツアーに参加しました。
※平日、土曜日 午前11時30分~・午後2時30分~

これは、ただ単に見て周るだけでは分からないことを詳しく教えてもらえるので、とてもおススメです。

例えば、この軒先に掛った「水 入用」の札。


これを掛けておくと、水売りの行商人が通りがかりに声をかけてくれます。
買った水は台所の水がめに入れ、ひしゃくですくって大切に使います。
台所には井戸もあるのになぜ?ということになりますよね。
大坂の井戸水は京都などと違い、鉄分が多く飲用に適さなかったそうです。

こういうことを、「なるほどぉ~(´∀`)」と思う方はぜひ。
私が参加した時のガイドさんは、マニュアル通りに話すだけでなく、
興味を持たれたことは自らいろいろ調べられとても興味深いお話をして頂けました。
(防火水槽のことなども)


いつも通り前置きが長くなりましたが、
そのガイドの中で興味を持ったものの一つに和釘があります。


現在の丸釘のように、大量生産で作るものではなく、一本一本鍛冶屋が作る和釘は、
とても高価なもので、雨が流れこまないよう打ち込みにも工夫している、という説明でした。


蔵の上の飾り瓦には興味がありよく見上げていますが、
蔵の壁の板に打ち込まれている釘は、どのようなものか・・・
じっくり見たことがありません。

その帰り道、さっそく明治36年(1903)竣工の小西儀助商店(現 コニシ株式会社)に寄ってみました。
大阪市中央区道修町


そこには、和釘が整然と並んでいました(・∀・)


一本一本、鍛冶屋が鉄を打ち、大工さんが打ち込んだ和釘。
大阪くらしの今昔館で見た裏長屋の塀の和釘より、太くて明らかに高級そうです。
さすが、船場商人の蔵!


こうなると他の建物の和釘も気になります。

大阪市城東区の蔵。





堺市梅北町の蔵。


堺は、包丁が有名。腕のいい堺の鍛冶職人が打った釘なのでしょうか???



今のような大量生産ではないので、製造鍛冶場により形が違っています。
この蔵釘となると、18cm~24cmくらいの長さがあるようです。

どの蔵の板も浮くことがなく、しっかり釘が打ち込まれています。
一列に並ぶ釘は美しささえ感じます。



しかし、北区菅原町の蔵を見てみると・・・


釘の頭が小さいです。


長さも5cmほどしかなく、板が浮いてしまっています。



当たり前のことですが、釘は重要なのですね。。。

興味が湧いて、板壁を見るたび、釘観察をするようになりました。

大阪市旭区の塀に打たれた和釘。






こういう和釘観察を始めると、どれだけいい杉板を使っていても、
ネジだと、残念な気持ちになります。



もっと和釘について知りたいと思っていたら、ちょうどいい本を見つけました。
今回は、あまりに写真を載せすぎたので、次の記事に書くことにします。

0 件のコメント:

コメントを投稿