2009/12/22

うまいもんと大坂画壇 5

興味深い展覧会だったので、長々と書いています。

次は『花の下影』についてです。

 『花の下影』の魅力
 昭和60年(1985)に芦屋の旧家で発見された『花の下影』は雪月花3冊からなる手書きの画帖です。当時の朝日新聞阪神支局によって連続紹介された同書は、その後、原色出版され古き良き大坂のグルメガイド本として知る人ぞ知る存在となっています。これまで、所蔵者による詳細な作者追跡はあるものの、3冊の何れにも落款や印譜がなく、決定的な事実をもとにした作家の特定には至っていません。

 ただ、登場人物の衣装や店先のリアルさは、実際にその場に居合わせたものでないと表現できぬ趣があり、一軒一軒作者が克明にスケッチしていく様が目に浮かぶようです。書名の『花の下影』については、花は鼻で、その下は口、即ちうまいもんを味わった舌の余韻といった意味合いがあるのではないでしょうか。

 制作年代については、(中略)本書は安政元年(1854)以降元治元年(1864)の間に製作されたと考えられます。 組めども尽きぬグルメガイドの中で、今日に、そののれんを守る店舗があります。すなわち『花の下影』は幕末浪花のうまいもん紹介のみならず、庶民風俗を考える上で第一級の資料であるとともに時代を超えた「くいだおれの系譜」そのものといえるのではないでしょうか。
(展覧会説明パネルより)



展覧会では、この『花の下影―幕末浪花のくいだおれ』朝日新聞阪神支局 (編集)が販売されていたのですが、9800円とちと高い・・・


私は、古書店で安くなっているの(6800円)を見つけていたので、そっちを注文しました。
すると、なんと昭和61年4月11日初版の函付きのが送られてきました。 嬉しいо(ж>▽<)y ☆
函の表紙は十三(じゅうそう)の焼餅です。


元の『花の下影』の3冊の写真が載っていました。


表紙の左肩に貼られた題箋は「花能下影 雪」・「花廼下加計 月」・「波那能志多影 花」と全部用字は違っていますが、読みはいずれも「花の下影」になっています。
筆者は誰なのかわかっていないのですが、この題のつけ方だけでも、洒落た粋な方であることがうかがえますね^^


この『花の下』という言葉は、文人画風の洒脱な絵で知られる仙崖の『花見図』という作品に書かれています。
「表千家不審菴:茶の湯 こころと美」というHPの中で、この『仙厓筆 花見画賛』を見ることができます。ぜひご覧ください。こちらです。

  楽しみは花の下より鼻の下

「花より団子」より、こっちのほうがいいですね!


この本『花の下影―幕末浪花のくいだおれ』は、解説もあって面白いですよ!!! 
再版され、広く読まれるようになることを望みます。でも、9800円は高いなぁ。。。
正月は、この本を見ながらのんびり過ごそうと思います。


さて、この展覧会の「見るだけではなく味わうことも念頭においた多面的な展示企画」という趣旨をくみ、買って味わいました!
久々に食べた岩おこし。 美味しかった~(^~^)
あみだ池大黒 since1805 大阪名物 岩おこし粟おこし


『花の下影』の絵を見て、江戸時代を想像し食べると、ひときわ美味しいです。


美味しさは絵の中より、鼻の下 (笑)

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