2009/02/02

獅子 ライオン

今日は、獅子とライオンについての記事を書こうと思います。
獅子のイメージを、外国の方に伝えることができるでしょうか?!

獅子とは、、、

【1】実在する動物としてのライオンを示す。
しかし、現代の人は、ライオンと獅子は同じだと分かっていても、ライオンをわざわざ獅子と言うことはしません。でも、タイガーを、虎ということはよくあります。

(写真はWikipediaより)

------------------------------------------------------------

【2】実在するライオンが神話化、伝説化されたときに用いるのを好む傾向があります。
◆星座のしし座獅子座、Leo) 
「ライオン座」とは言いません。

(写真はWikipediaより)

金獅子賞(きんじししょう、Leone d'Oro)  
「ゴールデンライオン賞」とは言いません。
ヴェネツィア国際映画祭の最高賞。ライオンがヴェネツィアの守護聖人である聖マルコの象徴であったことからこの名が付けられた。

(写真はWikipediaより)

------------------------------------------------------------

【3】唐獅子(からじし)のことを指していいます。
中国伝来の獅子。ライオンを基に東アジアで形象化され、巻き毛に覆われた、幻想的な形状で表される。

エジプトやチグリス・ユーフラテス両河に栄えた古代文明の中でのライオン。
ライオンは力の象徴。

オリエント

インド

中国 中国人古来の霊獣観と融合して「唐獅子」に変化

日本にも仏教(552年)や遣隋使(けんずいし、607年~)や遣唐使(けんとうし、630年~)によって伝来

「ライオン」の本当の姿がどういうものかは、あまり知られていない。
ライオンのイメージは、文献や銅版画・博物図譜といった舶来の図像や、古代から描き継がれてきた「唐獅子」の図像によって形づくられた。

1863年(文久2年)、実物のライオンが初めて日本に渡来した。

実物のライオンが知られてからも、唐獅子」は古来のまま受け継がれた。

(参考文献)金沢美術工芸大学 -「江戸の珍獣イメージ」高田 智絵 -


◆仏画での獅子
命尊「仏涅槃図」(ほとけねはんず) 兵庫・妙法寺
釈迦が入滅する様子を描いた図。悲しむ動物の中に獅子も描かれている。
仏教で伝わってきた象は、白象です。


◆仏像での獅子
文殊菩薩像(もんじゅぼさつぞう) 千光寺
平安時代頃よりの、獅子に乗る姿が一般的になった。獅子は百獣の王で文殊菩薩の智慧が秀抜であることを表す。

(写真はWikipediaより)


◆舞楽の蛮絵装束(ばんえしょうぞく)
平安時代(794年-1192年)の宮中の警護等を司る役所衛府(えふ)の役人の装束。
獅子丸(ししまる)または蛮絵(ばんえ)と呼ばれる刺繍が施されています。
2008年10月22日四天王寺 経供養(きょうくよう)  舞楽「春庭花(しゅんていか)」

画像を大きくすると、奥の舞人の蛮絵装束の後ろ模様も見れます。



◆雅楽の楽太鼓(らくだいこ)の獅子模様




獅子舞
仏教では獅子の頭に霊力があり悪を食べてくれると信仰され、「獅子舞」となり各地で伝承されている。獅子舞の「口をパクパクと開ける」仕草は人を食べるのではなく、「悪」を食べる演技です。
飛騨神具館さんのHPでは、オス、メスの獅子頭がよく分かります。(こちらです)

*正月に舞う獅子舞
(埼玉県川越市) 関東系の獅子舞は一人で舞います。
店先で「商売繁盛」を祈願する門付け(かどづけ)をしています。



*祭りで舞う獅子舞
(東大阪市川田だんじり祭り) 関西系の獅子舞は一匹の獅子を二人で舞います。



獅子毛(ししげ)模様、毛卍文(けまんもん)
唐獅子(からじし)の身体の巻き毛を図案化したもの。毛の房が「卍(まんじ)」のように追いかけあう形なので「毛卍文」とも呼ぶ。
唐獅子の体表の巻き毛は、太陽の象徴でもある吉祥のしるし。


獅子舞の躰の部分や祭袢天(まつりはんてん)、日本手拭いの模様などに見られます。



◆絵画の中での獅子
狩野永徳「唐獅子図屏風」(からじしずびょうぶ)1582年 

(写真はWikipediaより)


獅子狛犬での獅子
大阪天満宮内の、「八幡社」の獅子。角(つの)のない方。



◆歌舞伎(かぶき)の中での獅子
『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』 1893年初演
歌舞伎への誘い ~歌舞伎鑑賞の手引き~   『春興鏡獅子
『石橋(しゃっきょう)』
『英執着獅子(はなぶさしゅうじゃくのしし)』
『連獅子(れんじし)』



私が思い浮かぶ「獅子」は、こんな感じです(^-^)/ 私は、専門家じゃないので、ある一人の日本人がもっている獅子のイメージくらいに思ってください。

.

0 件のコメント:

コメントを投稿