2009/01/20

十日戎 11 縁起物2

十日戎の縁起物は、昨日の記事で終わろうと思ったのですが・・・ 
今日も続きます!

福をすくい取る福箕(ふくみ)
福をかき集める福さらえ

いろいろ調べていると、もう一つありました!
(かろうじて「福さらえ」の写真に写っていました。よかった~)


福が板に付く扇面(せんめん)」です。

板に付く」という言葉は辞書では次のようになっています。
(1)経験を積んだ結果、俳優の芸が舞台にうまく調和する。
(2)態度や物腰などが、その職業や地位などにふさわしくなる。それらしくなる。
「客との応対もようやく—・いてきた」
(3)服装などが、ぴったりしてよく似合う。
「和服姿が—・いている」

「福が板に付く」ということで、扇形の板にえびす様の顔を付けるなんて、洒落ていて面白いですね。


この「板につく」という言葉、語源は歌舞伎の舞台から出たそうです。
歌舞伎のおはなし 第12話 板につく

な~るほどです(・∀・)  「かまぼこ」の板だと思っていました(笑)



あと、せっかく話題に出たので熊手のことをもう少し。
「えびす信仰事典」より
熊手や箕という道具は実用品ですが、謡曲高砂(たかさご)」の翁(おきな)が熊手を持っていることからもわかるように、空間を清め、魂をかき集める「神具」としての機能も持っています。つまり熊手や箕はそれ自体が縁起ものであると同時に、外にある福を集めてすくい取る、という招福機能があるわけです。(謡曲は、において言語で表現される部分の総称です。)

さあ! 今度はです!!

能や狂言は敷居が高くて、難しい・・・
という印象がありますが、この「高砂」という曲は、結婚披露宴でよく謳われて有名です。といっても、若い人は知らないかもしれないな(-"-;A

 「高砂や この浦舟に 帆を上げて」

と格調高く謳いあげるのです。
ちょうどわかりやすい説明が、毎日小学生新聞のサイトにのっていました。能・高砂

聴いてみたい!という方はこちらの視聴で少し聴けます。外国の方だと、ものものしい感じに、引いてしまうかもしれません(;^_^A
コロムビア 邦楽 名曲セレクション20 謡曲
4. 高砂(高砂やこの浦舟に~)



そしてこの「高砂」、結納という結婚に関する儀式の中でも出てきます。
高砂人形」として、年老いるまで仲睦まじくという意味を込めて結納品にします。(この高砂人形を加えるのは関西だけのようです。話の舞台が兵庫と大阪だからかな?)

こちらの結納品を扱われているお店のサイトに詳しい説明があります。

このような木彫りの高砂人形もよく見ます。


ねっ、おじいさんは熊手を持っているでしょ(^-^)/
おばあさんは、箒(ほうき)を持っています。だからといって、単に『掃除好きな老夫婦』というのではありません。松の精なのです。

昔から松には神様が宿っていると考えられていて、今もその名残に正月に飾る門松や能舞台の後壁には松の絵が描かれています。縁起物の中にも松が飾られているものがあります。

さあ、この辺で縁起物の話は終わることにします。

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